木のヒゲの〈自然素材を編む〉2022 –6月野外レッスン 報告
日曜日は木のヒゲの[自然素材を編む]野外レッスンで、参加者の皆さんと素材採取に出かけてきました。
今回も青梅の賢治の農楽校さんにお世話になり、そちらのカゴ編みの会との合同企画で、総勢20人!
草の観察や採取がメインの、ある意味とても地味な企画ではあるのですが、たくさんの方に興味を持っていただけてうれしいです。
企画〜準備をしてくださった関係者の皆さん、木のヒゲ長谷川さん、参加してくださった方々に感謝です。
▼草をテーマにした野外レッスンは今回が初企画。当日の様子をざっくりと、記録を兼ねてのレポート – – – – –
最初に、カゴ編みに使える草についてのレクチャー。採取できる草を並べてみせてもらいながら、名前や特徴などについておしえてもらう。
採取後の下処理方法や保存のしかた、編み材としての使い方など、話題はつきません。
イネ科の植物いろいろ、クズ、カラムシ、竹の皮、ゴヨウアケビもありました。(アケビの採取は秋以降)
話を聞いた後、敷地内を散歩しながらさまざまな草を観察したり、各自で採取。その後、採取したものをお互いに見せ合って、午前中は終了。
見たことはあったけれど名前も知らず雑草とひとくくりにしていた草たちが、急に身近にかわいく見えてきました。
午後は、採取した素材の中からいくつかを下処理作業。
竹の皮とミョウガの葉は、お湯を沸かした鍋の中に20秒ほど入れたあと干す。
カラムシは木づちでたたいてから、表面の皮を剥き、同じくお湯を通してから干す。
ミョウガの葉を使っての縄ない実演もありました。
クズは、つるから繊維を取り出すための仕込み。
蔓を丸めて大きなビニール袋へ入れ、ひたひたの水と発酵促進のためよもぎとススキを入れ、数日間放置。
表皮が溶け、白くきれいな繊維が取り出せるのだそう。これは実験みたいでなんだか楽しみ。
更におまけでくるみの樹皮の採取。切り落とした枝の表面に切り込みを入れ、表皮をはがす。
これもまた、お湯を通してから中表にして丸め干す。カビないよう気をつけながら保管。
参加者の皆さんは素材のお土産をうれしそうに抱えて帰られました。
共通の興味を持つ人たちが集まると、小さなことでも共有でき、情報交換などもたくさんできて、皆さん楽しそうでした。
熱意に圧倒されながら、私も一緒に楽しく学んだ一日でした。
7月は同じ場所で杉(またはヒノキ)の樹皮の採取を予定しています。興味ある方は是非ご参加ください。詳細はこちら