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がら紡のカーテン

ホームページ内 「自然栽培綿とは」 のページで 「がら紡について」 のリンク先が切れているため、ここで補足します。
   
この自然栽培綿の生地は「がら紡」で紡がれた糸で織られていること、やはりひとつの大きな特徴と言えます。
  
生地を見た時に糸の紡ぎ方を意識することは一般的にはあまりないと思います。
「がら紡」??? という人がほとんどでしょう。でも、「がら紡」のこと、知って欲しいです
  
自然栽培綿の生地を生産している、益久染織研究所では、綿の栽培〜糸の生産を中国山東省で行なっています。
そこでは、長いあいだ「手紡ぎ」による糸の生産をしてきました。
しかし時代と共に手紡ぎの担い手が減少し、かつて日本人が持ち込んでいた「がら紡機」を復活させました。
長年の手紡ぎの経験を活かし、「がら紡機」にも改良をかさね、むずかしかった細い糸も紡げるようになりました。
 
▼紡がれた糸の拡大写真。左が手紡ぎ(がら紡)、右が一般紡績の糸 
 
手紡ぎ、がら紡糸はゆっくりと綿毛が無理なく繊維になっていくので、綿毛が自然に紡がれたいままに糸になっていきます。その時にふんわりと空気を含み、太さの不均一なボコボコした糸に仕上がります。
 
一般の紡績糸は細く太さが均一です。番手通りの糸をつくる為、紡績するまでの前工程が多く、綿毛をまっすぐに揃える必要があり、高速回転や強く引っ張る力で均一の糸を作り出します。
 
紡ぎ方により糸の仕上がりがこれだけ違うので、織り上がった生地の表情や手触りも明らかに違います。
「がら紡」の糸を使った生地は、空気を含んでふわふわとやわらかく、表面に独特の風合いがあらわれます。
  
昨年店頭で、「がら紡好きです〜♡」と若い女性から言われ、がら紡を知っていたことに驚いてしまいました。
「がら紡機」は日本国内でわずか2〜3軒稼働していて、タオルや靴下、ショールなど身につけるものを中心に商品化されています。
その商品を愛用されているのだそう。「がら紡」の風合いに魅了される若い人が増えているようで、心強く嬉しく感じました。
手間も時間もかかりますが、この優れた技術がこれからも引き継がれていくことを願います。
 
「がら紡」のカーテンはまだ一般的に認知がされていないですが、一人でも多くの方に知っていただきたいです!
 
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⭐️ガラ紡とは(ウイキペディア参照) 
明治時代(1876年)に臥雲辰致(がうんたっち)という発明家でもあるお坊さんが、考案した紡績機です。
 

 
円筒形の容器に綿を詰め、垂直に立てた状態で円筒を回転させながら、綿を上に引き出すことにより撚りをかけ糸を紡ぎます。
そのガラガラという騒音から、ガラ紡と呼ばれました。

1887年をピークに、効率の良い近代的な機械紡績に圧迫されて衰退。
現在、国内では愛知県の2~3軒で使われているのみです。

一般紡績機の100分の一のスピード、スピンドルに近い機構でゆっくりと紡がれる糸には手紡ぎに近い素朴な風合いあります。
また近代的な機械紡績では利用が難しい繊維長の短い綿も利用でき、落ち綿を活用できるのが利点でもあります。 

 

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