お店をやっている人が化学物質過敏症を発症してしまったら…

誰しも発症する可能性のある化学物質過敏症。
でもなぜかとても認知度が低く、その無理解や誤解が当事者達をよけいに苦しめ、孤立化につながったり、病気を悪化させているケースもあります。
私は病気の当事者ではありませんが、化学物質過敏症の方達と接する機会があり、その孤独な闘病生活の話を聞くといたたまれない気持ちになります。一人でも多くの方の理解が進むよう、微力ながらここで情報発信をしております。
 
お店をやっている人が化学物質過敏症を発症してしまった例として、2つのケースを最近知りました。
フェイスブックがきっかけで、面識もない方達のことですが、ここにご紹介させていただきます。
 
『宮城県多賀城市にあるコトリコーヒーさん』コトリコーヒーさんfacebook
2018年夏より人工香料による体調悪化、夫婦揃って化学物資過敏症の診断を受け、店内での香料自粛を呼び掛けながら営業を続けていらっしゃいます。
「お願い事が多くて日本一入りにくいカフェになってしまった」となげきつつも「化学物質過敏症の患者さんや柔軟剤などの香りが苦手な方にとって安心して食事をしたりコーヒーを飲んだりと、逃げなくても大丈夫な場所になりました」と書いていらっしゃいました。
めんどくさいとか残念などと言われることもあるそうです。
 
『東京都京橋にある 京橋屋カレーさん』 京橋屋カレーさんfacebook
2006年開店以来、素材にこだわったオリジナルスパイスカレーを提供されてきたお店で、お店のご主人が2018年にたばこの有害物質が原因で化学物質過敏症を発症。
身体に有害物質を感じると、痛みや腫れ、しびれなどの症状が現れ、お店の営業に支障をきたしてしまうので、禁煙のお願いと、香水や衣料用洗剤の香り成分などをまとっている方のご来店も遠慮してもらったりと、事情を説明しながら店内営業をされてきました。
それでも来店されるすべての方の理解を得ることは難しく、心ない言葉を浴びせられたりいろいろなご苦労があったそうです。
試行錯誤のすえ、2019年5月からはテイクアウト専門にお店の形態を変えられました。

京橋屋カレーさんのお店をレポートした方の記事がこちらにありました。 
 
 
病気を発症すると、仕事の内容や病状によっては、仕事を続けられないケースも多いです。
たとえ仕事を続けられたとしても、いろいろな工夫が必要で、ご苦労があります。
そして周囲の理解と協力がなければなかなか成り立たない。
理解が深まり、働きやすい環境となることを願います。