色の変化は自然のもの

自然栽培綿の布は、太陽の光にあたったり、洗濯されることで色が変化します。
茶綿と草木染めは色が少し明るく(白っぽく)なり、きなりは黄色みが抜けて白くなります。
変化しても、安堵感のあるいい色です。自然のものとしてお楽しみください。

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↑柿渋染の布(N-15) 以前西日のあたる所に展示していたもの。端の方がかなり白っぽく焼けています。

自然素材はもともと色やサイズが不均一、時とともに変化します。
例えば、木のフローリング材は経年変化で色が焼けるし、すき間ができたり反ったりします。
けれど、ツヤが出たり、風化した様子は味わいがあり、キズやシミさえもいとおしく感じられます。
メンテナンスをちゃんとすれば、長い間使い続けることもできます。それが自然素材の良いところ。

それに対して、ほとんどの人工的な素材は、変化を楽しむどころか、年月と共に古びていくだけ。
結局使い捨てのゴミになってしまいます。
インテリア関連で言うと、家具などに使われるプリント合板や、新建材などがそれにあたります。

なにかモノを選ぶ時に、色や仕上げが安定しているもの、メンテナンスが楽なもの、なるべく安く、という点を重視すると、人工的な素材の選択になりがちです。
しかし結局、人間の都合により作り出されたそれらは、人にも環境にも良い影響を及ぼさないと考えます。
視点を変えて、より多くの人が自然素材に目を向けていったら、世の中がもう少し心地よくなるのではないかなあと思うんです。(だからこの仕事をやっているわけなんですけど)

時とともに変化する・・・人間も同じこと。その変化を素直に受け入れ、楽しみたいものです。